食品工場向け自動化装置の組立技術
~生産効率向上と品質安定化を実現する設計・製造アプローチ~
食品工場における自動化装置の導入は、生産効率の向上、品質の安定化、そして労働環境の改善を同時に実現する重要な取り組みです。
本記事では、食品の安全性と品質を確保しながら効率的な生産体制を構築するための「組立技術」と、その実践的なアプローチについて詳しく解説します。
自動化装置設計の基本方針
食品安全性を最優先とした設計
食品との接触部分には、耐食性・衛生性に優れたSUS316L材を採用。
さらにFDA規格に準拠した食品グレード部品を使用し、配管・配線は清掃や点検が容易な衛生設計としています。
「安全な食品づくり」の根幹を支える設計思想がここにあります。
生産効率とフレキシビリティの両立
近年の食品製造では、多品種少量生産への対応力が不可欠です。
装置のレシピ変更や段取り替えの時間を短縮しながら、高速・高精度な動作を実現。これにより、ライン全体の稼働率を向上させ、生産の柔軟性を高めています。
メンテナンス性を重視
日常点検や定期保守を容易に行える構造とし、消耗部品の交換も簡単にできる設計です。
また、予防保全として重要部品の劣化を事前に検知できる機能を組み込み、長期的な安定稼働を支えます。
組立技術の要点
組立工程では、装置性能を最大限に引き出すための精密な技術が求められます。
精密位置決め技術
サーボモータとボールねじを組み合わせた高精度位置決めシステムにより、±0.1mm以下の位置精度を実現。
特に計量・充填工程での正確な動作を可能にしています。
センサー統合技術
温度、圧力、重量などの各種センサーを装置内に統合し、リアルタイムで品質を監視。
異常検知によって不良品の流出を防止し、品質安定化に貢献します。
制御システムの構築
PLCとHMIを組み合わせた制御構成で、直感的かつ確実な操作を実現。
現場作業者の負担を軽減しながら、トラブル時の迅速な対応も可能としています。
具体的な組立事例
・食品包装ライン自動化システム(計量、充填、シール、搬送を自動化)
・食品検査・選別装置(X線、重量、外観検査と自動排除機構を搭載)
これらの装置は、衛生面・生産効率・作業者の安全をすべて考慮した設計思想のもと、一貫した品質基準で組み立てられています。
まとめ
食品工場向け自動化装置の組立技術は、「食品安全性」「生産効率」「品質安定化」をすべて両立させる高度な領域です。
株式会社ファイネスでは、アフターサービスまでをトータルにサポートし、最適化されソリューションでお客様の競争力向上に貢献します。
/
株式会社ファイネスでは、ステンレスをはじめとする板金加工・機械加工から装置組立までを埼玉県飯能市にある自社工場で一貫生産体制を確立し、品質・納期・コストのすべてでお客様にご満足いただける最適ソリューションをご提供しています。
「こんな部品を試作したい」「量産プロジェクトのコストを抑えたい」「とりあえず見積りがほしい」など、
ご要望やお悩みがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
経験豊富なスタッフが貴社のニーズを丁寧にヒアリングし、最適プランをスピーディにご提案いたします。
▼お問い合わせはこちら
https://www.finesse.co.jp/contact/
TEL:042-978-7406(平日9:00~17:00)

