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ステンレス部品の耐久性と試験方法について

今回は、ステンレス部品の耐久性とその試験方法について解説します。

ステンレス部品は、さまざまな分野で使用され、その耐久性が求められます。ここでは、耐久性を向上させる方法や試験方法について、わかりやすくまとめました。

 

<ステンレス部品の特性と耐久性向上の方法>

■ステンレス部品の主な特性は、以下の通りです。

耐食性          : ステンレスは高い耐食性を持ち、錆びにくいのが特徴です。

              このため、屋外や湿潤な環境でも長期間使用することができます。

耐熱性         : 200系、300系のステンレスは高温でも強度を保ちます。

                        一方、400系のステンレスは耐熱性がやや低いですが、焼き入れが可能です。

強度と延性: ステンレスは強度が高く、衝撃に対しても丈夫です。

                        また、加工が容易で、複雑な形状の部品を作製することができます。

 

■耐久性を向上させる方法としては、以下が挙げられます。

適切な選定  : 使用環境に合わせて、適切なステンレスの種類(例: SUS304, SUS316

        など)を選定することが重要です。

表面処理       : 電解研磨やパッシベーションなどの表面処理を行うことで、さらに耐食性

        を向上させることができます。

適切な溶接技術: 耐久性を損なわないように、適切な溶接技術での加工が必要です。

 

■耐久性を評価する試験方法

ステンレス部品の耐久性を評価するためには、以下のような試験方法があります。

腐食試験 : 塩水噴霧試験(SST試験)は、塩水を霧状にしてステンレス部品に当て、錆の

                       発生具合を観察します。特に海近くや塩分を含む環境下で使用される部品に

                       適しています。

疲労試験 : 部品に繰り返し荷重を加え、破壊までのサイクル数を測定します。

                       これにより、使用環境での長期的な耐久性が評価されます。

機械的試験: 引張試験や硬度試験を行い、部品の強度や硬度を確認します。

熱試験  : 高温下での部品の耐熱性や膨張率を測定します。必要に応じて、サーモ

                        グラフィーを使用して部品の熱挙動を観察することもあります。

 

ファイネスの品質試験体制

株式会社ファイネスでは、最先端の設備と高度な技術により、ステンレス部品の耐久性を確保するための品質管理を徹底しています。

最新の試験設備を用いて、厳しい条件下でも信頼性の高い製品を提供します。

以上、ステンレス部品の耐久性と試験方法についてまとめました。

耐久性が高いステンレス部品をお探しの際には、ぜひ株式会社ファイネスをご検討ください。

 

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